【デンタルケアできていますか?】
口臭がする、食べるときに痛そうにする、食べ物をこぼす、カリカリを食べなくなった…
これらの症状はもしかすると歯が悪いせいかもしれません。
歯の問題をそのままにした場合、色々な問題に繋がってしまう可能性があります。(例:口の雑菌が血液に乗って他の臓器に感染してしまい膿が溜まったり、歯根部分の感染と炎症が広がって皮膚に穴をあけたり、顎の骨が解けたり)
今回はそんな歯の病気の治療と予防についてお話していきたいと思います。
<治療>
ある程度悪くなってしまった歯については、積極的な治療が推奨されます。歯の治療にはお薬による内科治療と麻酔をかけて行う外科治療があります。内科治療では抗生剤によって口の雑菌を抑えたり、歯肉炎治療薬を塗りこんだり、痛みや炎症を抑えるための消炎鎮痛剤を使用したりします。外科治療では歯石をとったり、悪い歯を抜歯したりします。軽度の状態であれば内科治療で解決することもありますが、重度の状態では外科治療をしないと治療しきれないことが多いです。
<予防>
予防として一番重要なことは『歯みがき』です。「犬や猫には虫歯は少ないと聞いたことがあるから歯みがきは必要ないんじゃないか?」と思われるかもしれませんが、歯みがきは必要です。歯を磨いていれば防げたはずの病気によって病院に行かないといけなくなることは多いです。そして歯みがきに勝るデンタルケアは存在しません。歯の隙間や歯肉と歯の境目など細かいところには歯ブラシでないとアプローチができないからです。よく「歯みがきガムは効果があるの?」という質問をいただきますが、歯みがきガムはかなり効果が薄いです(やらないよりはマシではありますが)。デンタルシートや指で磨いてもらう場合にはそれなりの効果が見込めます。そしてこれらのデンタルケアは毎日行う事が望ましく、間隔が数日以上空いてしまうと歯垢が歯石になって通常のデンタルケアでは取れなくなってしまいます。できるだけ毎日デンタルケアを行っていくようにしましょう。